外壁塗装の工程や期間をチェックしよう!富士宮市における一般的なフロー

富士宮市で行われる外壁塗装は複数の工程に分かれています。近所への挨拶から始まり、塗装が済んで足場を解体する作業によって終わりを迎えます。その過程には多くの作業がありますが、どれも美しい仕上がりに欠かせない重要なものばかりです。

外壁塗装には基本的な流れがあり、富士宮市で行われる場合も基本的にそれを踏襲しています。これから依頼する予定があるなら、あらかじめ把握しておくことでスムーズに進めてもらいやすくなるでしょう。そこで今回は外壁塗装の基本的な工程や期間について詳しく解説していきます。情報を把握しておくと、業者との打ち合わせがスムーズになることも期待できるでしょう。

近所への挨拶と作業内容の説明

最初に行うのは現場の近隣に住んでいる人たちへの挨拶です。工事が始まってから出は遅いので、できるだけ早い段階で訪れて、これからどのような作業が始まるのか伝えなければなりません。塗装がスタートすると業者の車などが頻繁に往来することも十分にありえます。それを迷惑に感じる人がいる可能性もあるので、あらかじめ理解を求めておくことはとても重要です。挨拶を代行してくれる業者も多いですが、基本的には本人が訪れて礼儀を尽くした方が好印象を与えられます。業者が挨拶に回った後に、自分ひとりでもう1度挨拶しにいくことも有効な手段です。

また、単純にこちらの言い分を伝えるのではなく、何か心配なことが無いのか尋ねることも忘れてはいけません。たとえば塗料が飛んでこないのか懸念している人もいるでしょう。作業中に発生したゴミを置いて帰られないか不安に思っている人も居るかもしれません。いずれにせよ、そのような事柄をチェックして業者に粗相がないように念押ししておくことが重要になってきます。塗装が終わってからもそこに住み続けるので、人間関係を良好に保つための配慮も当然必要というわけです。

足場を組むために現地を詳しく調査

挨拶が終わったら次はいよいよ作業の準備に取り掛かります。とはいえ、いきなり塗料を塗る準備自体を進めるわけではありません。まずは現場の確認を目視でしっかり行ったうえで、足場をしっかり設置することからスタートします。足場を組んでいくあたり、障害になりそうなものはなさそうかチェックしなければなりません。植木鉢などの小さなものでも、バランスの崩壊につながる障害になるかもしれません。ですから基本的に目立つものだけでなく、その空間にあるものを網羅的に移動させる必要があるのです。

ただし、勝手に業者がものを動かしてしまうと、選手との間でトラブルに発展してしまう恐れがあります。そのため、この作業を行うときは施主に許可を取るか、施主にも立ち会ってもらうことが一般的となっています。一緒に歩いてチェックするなら、塗料で絶対に汚して欲しくないものは何か質問したほうが良いでしょう。後で養生をすることになりますがどの部分を重点的に行うべきか判断しやすくなるからです。依頼する側として業者が見落としやすいポイントを指摘することも非常に重要です。

丁寧かつスピーディな作業による足場の構築

環境の整備が終わったら、実際に足場を組んでいきます。その際大きな発生音がするので早朝や深夜といった時間帯は避けなければなりません。複数の作業員が連携して短時間で仕上げることが理想といえます。使用する足場の種類にもよりますが、たいていの場合は滞りなく進められるようにキット化されています。しっかりと強固な足場を組むことで、柔軟に塗装を進めやすくなるでしょう。早く塗装に取りかかって欲しいと思う人もいますが、完成度に大きな影響を与えるので多少時間がかかってもしっかり組み上げることが欠かせません。

なお、足場を組み立てる作業に素人は参加できないので注意しましょう。なぜなら、国家資格が求められる専門性の高い業務となっているからです。よって、塗装業者だけでは対応しきれないのが一般的であり、足場を組む専門業者が現場に入ることも多いです。隣家との距離などによっても、作業が一段落するまでの時間は大きく変わります。十分なスペースがある場合は1時間程度でかなり進行することも珍しくありません。完了までの期間としては、長くても2日程度あれば大丈夫です。

高圧洗浄機を用いて壁面の掃除

足場を使えるようになったら、次は対象の状態を綺麗にすることを優先します。なぜなら表面が汚れている状態だと、今後の作業にいろいろと支障が出てしまうからです。もちろん実際に行うときは、あらかじめ養生を済ませなければなりません。高圧洗浄機を用いて表面を手入れしていきますが、養生がないと跳ね返りが近隣の住宅にかかってしまいます。高圧洗浄機を用いなくても洗浄自体は可能ですが、2つの理由によりそれは推奨されていないのが実情です。

1つ目の理由は作業に時間がかかりすぎることです。普通に手作業で進めてくと、わずかな面積であっても何時間もかかってしまう可能性があります。高圧洗浄機ならノズルを持って水を吹きかけていくだけなので、数十分もあれば作業を終えられるでしょう。

2つ目の理由はしつこい汚れを手作業で落とすことは困難というものです。高圧洗浄機はその名の通り強烈な水圧で汚れにアプローチするため、表面のくぼみにはまっているコケなども削ぎ落とせます。少しでも汚れが残っていると、せっかく新しい塗料を塗っても剥がれやすくなるので注意しましょう。

壁面の劣化を考慮した下地処理

洗浄を無事に終えたら、次のステップとして下地処理を行います。下地処理を甘く考えていると、塗装が浮き出てくるような事態につながりかねません。外観的に問題がないと思っている壁面でも、実際には細かなひび割れなどがたくさん入っています。目視では確認しにくいようなサビによって劣化が進んでいることもあるでしょう。

このような状態をあらかじめ補修しておかないと、塗料はしっかりとなじんでくれません。剥がれ落ちやすくなるのは当然ですし、塗った時点で既に違和感が現れることもよくあります。そういった症状を回避するためにも、下地処理を綿密に実施しておくことがポイントになります。この下地処理は意外と時間が多くかかることも珍しくありません。

劣化があまりに進んでいる場合は、下地処理だけで3日ほどかかることもあるのです。したがって、そのような遅延もしっかり考慮したうえで、スケジュールに余裕を持たせることも基本的なテクニックとなっています。また、劣化が極端に進行しているケースに限り、この段階で大々的な修繕作業に切り替えることもあるのです。

塗料が付かないようにシートで養生

この工程までに、すでに何度か養生していますが次は本格的に実施します。いよいよ塗装を開始するにあたり、少しのリスクを残すわけにはいきません。塗料が目的の場所以外に付着することを防ぐため、専用のシートを用いて覆うことになります。特に重点的に行われるのは窓ガラスや床面のタイルなどです。玄関まわりは形状が複雑であることが多いので、目に見えにくい場所にも付着してしまう可能性が小さくありません。そのようなリスクを個々に潰していくために、数人がかりで万全の形に仕上げることが求められます。

養生のシートを張っていくと、窓の開閉が行えなくなる点に注意が必要です。ですから開いておきたい窓があるなら、あらかじめ業者と相談しておくことが必須となります。養生しているからといって、窓を開けても大丈夫というわけではありません。よって、業者からの指示で窓を閉めざるを得ない場合もあるのです。養生が不十分だと付着した塗料をはがす作業が発生してしまいます。作業の期間が遅れて工期が読めなくなるので要注意です。一滴の塗料も通さないように鉄壁の対策が必要になります。

品質向上に欠かせない下塗り

養生が完了したら、実際に塗装の工程を進めていきます。まず下塗りをきちんと実施し、それが乾いてから中塗りを行うという流れです。それが終わったら最終的に上塗りを済ませます。このように3段階に分けて行うのが一般的であり、それぞれの塗り方には違いがあります。単純に重ね塗りをしているわけではないので誤解しないでください。

たとえば、下塗りは中塗り以降の準備段階に該当するものです。下地に対していきなり中塗りや上塗りを行うと、密着度を十分に確保できない可能性があります。その隙間をしっかり埋められるように、最初に下塗りが必要になるというわけです。このような特性を考慮しながら塗っていくのですが、いずれも厚みは均一にしなければなりません。

厚みにばらつきがある、バランスが悪い方から少しずつはがれていくことが多いからです。そのため、一気に進めようとはせずに、乾き具合などをチェックしながら取り組んでいきます。気温や湿度といった環境条件も影響するので一概にはいえませんが、対象の面積が広い場合は下塗りだけで1日かかることもあるのです。

中塗りと上塗りで外観の仕上げ

下塗りが順調に済んだら、しっかり乾いたことを確認してから中塗りを実施します。あまり急いで中塗りをしてしまうと、それ以降の施工が不良の状態になりかねません。上塗りも同様であり、そこまでの工程が完了してから、一定の時間を空けるようにします。なお、乾燥に要する時間は、塗料のメーカーによって異なるので注意してください。乾きにくいものだと、次のステップに移るまで丸1日以上待たないといけません。

いずれにせよ、ここは仕上げの工程ともいえるため、外観に強くこだわって続けるのが一般的です。塗っている途中で色合いにばらつきなどを見つけた場合、美しくなるように時間をかけて修繕することも少なくありません。基本的には職人はミスをせずに実施してくれますが、自然環境などの影響によって、想定できない要素が入り込むこともあるのです。そのような問題への対応も、この工程における重要な作業となっています。近年は塗料の高性能化が進み、防水やUVカットといった機能を持つタイプが多くなりました。それらの性能を活かすためにも、慎重に塗り進める必要があります。

作業完了に伴う仕上がりの検査

塗装が終わったら最後に検査を実施します。正しく完了しているのか仕上げの状態を細かく見ていくのです。その際、塗料が飛び散っていないことなどもチェックしなければなりません。この工程は業者だけが行うのではなく、基本的には施主も一緒に見て回ります。この時点で何か気に入らないことがあれば、施主は業者にしっかりと伝えなければなりません。後日になってしまうと、対応までにかなり長い時間がかかることも想定されるからです。引き渡しが住んでいると、不具合を指摘しても直してもらえない可能性があります。そのへんの事情は、業者が用意しているアフターフォローについて、あらかじめ把握しておくことが大切です。

塗り残しなどを発見した場合に速やかに対処してもらえるように、どのような取り決めになっているのか理解しておきましょう。ここまでにかかる期間は3日程度であることが一般的です。ただし、部分的な塗装であるなど、規模が小さいときは1日で完了することも少なくありません。たとえば、特定の面の一部だけの外壁塗装なら1日で終わることもありえます。

足場を解体して業者が撤収

ここまでの工程で既に塗装自体は終わっていますが、最後の片付けとして足場を解体しなければなりません。組み立てるとき以上に音が出やすいので、やはり早朝や夜間は避けるのが得策です。道具類なども手際よく片付けていき、床面に残ったゴミもすべて収拾して、本当の完了を迎えることになります。もし周囲の家に汚れなどが及んでいる場合はしっかり謝罪したうえで十分な補償をしなければなりません。とはいえ、たいていのケースでは、きちんと養生をしているのでそのような事態にはならないでしょう。

また、足場の解体も終わった後で、業者から施主に保証書などが手渡されることもあります。これはアフターフォローを受ける際に必要になるため、施主はしっかり管理しておくことも大事なポイントです。日ごろのメンテナンスなどについて聞いておくと参考になります。不具合が見つかった場合の連絡方法などを確認して、その後に業者が立ち去ることで一連の工程はすべて完了です。施工にあたって移動させていたものが多いなら、業者が現場にいるうちに一緒に戻してもらうと良いでしょう。

まとめ

外壁塗装は上記の流れにしたがって実施されるのが一般的です。それを知っていると、正しく行われているのか判断しやすくなるというメリットがあります。工程や期間に関して疑問に感じることがあれば、たとえ作業を中断してでも確認することが大切です。完成してからでは取り返しが付かないケースもあるからです。満足度の高い塗装を実現できるように配慮しましょう。